鬼ノ口棚田
熊本県 SCROLL河谷に沿って山腹斜面の奥まで続く
規則的な区画と石積みが美しい
鬼ノ口棚田は標高100mから200mを超える山腹斜面に、高低差は100mにもおよぶ棚田が並びます。石積みは江戸時代に積み上げられたとされており、雄大で力強さを感じる反面、規則性と美しさに圧倒されます。主にヒノヒカリを作付しています。
地域で取り組まれている保全活動
Related articles鬼ノ口棚田は球磨村の野々原地区から中屋地区にかけて広がっており、集落名と棚田名称が一致していません。鬼ノ口の由来は、標高200mから100mまで続く棚田が鬼の口を開いたような地形であることからとも、山奥に住んでいた鬼がここから降りてきて川に口をつけて水を飲んだからだとも言われています。球磨川支流の芋川に沿った規則的な区画と面の揃った石垣が見どころ。この石積みは江戸時代初期から農閑期を利用してコツコツ積み上げられてきたとされています。上部は谷間の湧水、川沿いは芋川の堰を利用して灌漑されています。扇状に広がる棚田の全体像を捉えるには、芋川の対岸、一勝地温泉かわせみ付近からの眺望がおすすめ。
周辺情報
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球磨村の玄関である一勝地駅は明治42年に開業し、現在の駅舎は大正10年に建てられました。縁起の良い駅名から、受験生やスポーツ選手の必勝のお守りとして入場券が人気です。また、観光列車の停車駅でもあり、駅構内に設けられた売店には村の特産品が並びます。
棚田カード配布場所:一勝地温泉かわせみ
4月下旬~5月上旬 代かき
5月末~6月上旬 田植え
9月中旬~10月上旬 稲刈り
9月下旬~10月中旬 脱穀
一勝地温泉かわせみ
球磨の山々に囲まれた立地にあり、鬼ノ口棚田から徒歩10分程度です。宿泊施設・レストラン・日帰り温泉・物産館を備えています。温泉は美肌効果の高いアルカリ性の天然温泉。棚田散策で疲れた体を癒やすにはぴったり。併設された物産館では棚田米を始めとして、村内で採れた農産物や加工品を買い求めることができます。宿泊室は落ち着いた静かな和の空間になっています。かわせみを拠点に、球磨村の多彩な棚田を巡るのもオススメ。
お問い合わせ先:0966-32-0200
アクセス情報
Access informationJR一勝地駅から徒歩30分/レンタサイクル10分程度(年中無休)/タクシーで5分程度(1~2台常駐) 人吉ICから車で30分 駐車場:有(20台分) トイレ:無 ※棚田周辺には駐車場がありませんので、一勝地温泉かわせみ、球磨村ふるさと振興センターなどの施設駐車場をご利用ください。